終末吸血鬼。 レビュー感想

プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/29117

実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMkQo-m4xY8iecrF7N1bUqHm1eYj4vfNx

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レビュー感想



主人公ヴィエリィは人間の血を求める吸血鬼。

そんな彼女が永い眠りから目覚めると、そこは人類の滅亡した終末世界だった。


以前レビューしたフラグメントワールドの記事でも、未来と空想キャラとの組み合わせは狙い目と書いた。

……確かに書いたけど、そうして出てきたゲームのジャンルが、まさかコメディとは。
良い意味で「求めてたのはこれだったのか……?」と思わずにはいられなかった。






短編なので軽い気持ちでプレイしたけど、意外とボリュームがあったね。

物語は3話まであるんだけど、これが短すぎず長すぎず、丁度いい読み応えだった。

これより少なかったら物足りなかっただろうし、逆に多かったらネタ被りが増えてマンネリ化しそうだ。
現時点でもAIネタはかなり被ってたけどね。

逆にこの手のゲームでは珍しく幽霊は出なかったし、主人公以外の空想キャラも登場しなかった。
欲をいえばそういった登場人物との絡みも見たかった。


ストーリーも終わってみれば面白くて、伏線回収やオチも綺麗。

本作の売りは設定やギャグよりも、登場人物の持つ個々の価値観とその対立にあるように感じました。






一方で短所も書くと、実はある理由によって序盤はあまり面白く感じなかった。

例えば冒頭の一人漫才や、1話の敵を倒せる倒せないの押し問答は読んでて辛かった。


そこで途中からある考え方を変えてみたら、読み通りそれが気にならなくなった。

一方で何をどう変えたのかはプレイ中は自分でもよく分かってなかった。
けど記事を書いてる今なら言語化できます。

つまりこの物語でやりたかったのはメタネタやテンプレネタなんだと、途中からはっと気付きました。

そしてそう考えて読むと、確かに腑に落ちる。
上記に書いた幽霊や主人公以外の空想キャラが出ないのも、ある意味では筋が通ってるのかもしれない。


それでも一つだけいうと、それは予め書いておかないと非常に勿体ない

例えばタイトルが『テンプレ終末吸血鬼。』だったら、多分最初から素直に笑えてたと思います。
冗談っぽく書いてますが滅茶苦茶重要なことです。






C 60点