蒸気の街の怪奇譚 レビュー感想

プレイ
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蒸気の街の怪奇譚



新米探偵と2人の用心棒がおりなすコミカルな奮闘記。

主人公は探偵だがジャンルはミステリーではなくファンタジー。
内容も推理ではなく戦いがメインだ。

といっても血生臭さとかはとんどないし、登場人物にもそこまで悪い人はいない。
全体的に子供向けのノリで、ほとんどの事件は平和的に解決していく。






ストーリーは全4話のオムニバスもので、基本的には1話ずつ事件を解決していくのを繰り返していく。

正直なところ、ストーリーにはそこまで魅力は感じなかった。
冒頭にも書いた通り、全体的に子供向けのノリなので、尖ってるとは言い難い。
たまに良い話がぽろっと出てくることがあって、そこは良かったけど、逆に言えばそこ止まりだ。


それよりも、どちらかというとキャラの魅力で引っ張ってる印象を受けた。

特にグラフィックはありそうでない感じの絵なので、それに惹かれる人は一定数いるのでは。


一方でやはりというか、こういう路線では中々人気が出づらいのも事実なんだろうとは感じます。

ただ最近よくある作者同士の交流によって丸くなったのとは少し違うようにも感じてて、だからこそ惹かれるものがあったのかもしれません。

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月光照らした美女と野獣

蒸気の街の怪奇譚の過去編で、2話で敵だったロボが主人公。


この物語では最終的に主人公ロボが、最愛の妻であるブランカを自らの手で殺してしまう。
そしてその事実は予めプレイヤーに伝えられる。

つまり本作は悲劇が起こる前提を予め知った上で2人の出会いから描かれる悲しい物語だ。


そういったこともあって、2人の関係は恋人では終わらない。
プロポーズして結婚、子供を授かり3人で幸せに暮らす。
……そんな話が目まぐるしく描かれていく。

何気に子供が大きくなるまでを描くギャルゲーって少ないのでは。






そして刻々と運命の時が迫る。
強盗に襲われた末の悲劇だったとのことで、一体どんな不条理に襲われてしまうのか。

……と思ったら、実際に現れたのは小金を盗みに来ただけの、ただのこそ泥1人。
そしてあまりにも呆気ない幕切れ。

正直この流れで最愛の妻を殺すのは、悲劇というよりは普通に本人にも非があるように感じました。

そういうものだと言われたらそれまでですが……。






C 60点