キミガシネ ―多数決デスゲーム― レビュー感想

プレイ
https://kimigashine-shop.booth.pm/items/4883166
https://store.steampowered.com/app/2067780/_/

実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_P_LqURxB4M9b1ylXneLAmLhc5EQUZVz

レコメンド
https://web.archive.org/web/20240523150131/entame-awards.jp/awards/20og.html
https://kyua.org/meisakusen-2017/

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第一章



本作は当サイトでレビューするまでもない人気作。
そして実力も兼ね備えた、名実共に名作のフリーゲーム。
人によってはフリーゲームの代表作として挙げるだろう。

内容はタイトルの通り、多数決で選ばれた者が死ぬデスゲーム。
だけどそんなタイトルとは裏腹に、まさか本作が感動系だったとは、プレイ前は思いもしなかった。

ちなみに今回は皆知ってるものとして、ネタバレにも特に考慮しません。






第一章は主人公サラが同級生のジョーと共に誘拐されるところから始まる。

正直なところ、本作のつかみはあまり良いとは思えなかった。


面白くなる兆しを感じたのは、最初の犠牲者のエピソード。
なんと他の人の死を回避させるために、自身に票を集めさせていた。

そこでキミガシネは参加者同士の疑心暗鬼や駆け引きを楽しむゲームではないって気付き始めた。


だけど本当に没入し始めたのは、やはり各章のラストを飾るメインゲーム。

他は頑張れば犠牲者を出さずに済むけど、このメインゲームだけは確定で2人が死ぬ。

そんな恐ろしいゲームなのに、参加者たちは誰かを陥れるような議論はほとんどしない
むしろ一丸となって生き残る方法を模索するところは本当に良かった。






(A 85)

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第二章

第二章は本当に壮絶だったし、何より泣ける物語だった。
下手をしたら最終章より面白いんじゃないかとさえ思えるほどだ。

実をいうと第一章の時点では、「人気作だけど名作ではないのでは?」と内心思ってた。
だけど第二章でそんな考えは一変した。






前半はミニゲーム形式なんだけど、システムが凄く作り込まれてる。
中でもメダルを集めることで得られる情報の中にも色々な伏線があるのは良かった。


だけど何より面白かったのは、やはりメインゲーム。

キミガシネの要素の一つにソウとの対立があったけど、ここでそれが決着を迎える。
背景が赤から青に変わった瞬間は本当に泣いた。

キミガシネを何かに例えるとしたら、道徳の教科書だろう。






(S 100)

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最終章

待望の最終章前編Bパートが公開。
今回で遂に憎き強敵ミドリとの決着がつく。


前編の最終ゲーム、宴はかつてないほどに残酷なゲームだった。
1ターンずつダミーズが殺されていくさまは、鬱とも似て非なる感情を覚えた。
最高のカタルシスだった2章後半のメインゲームと比べても、出てくる感情の方向性が全然違う。

そんな死闘の末、最後は何とかミドリを倒し辛勝を得る。
あれだけいた参加者も、気付けばたったの4人になってしまったね。






それはそうと、個人的に気になってるのは次回からのUI。
ダミーズが今回で退場したので下段に空きができる。

これは願望だけど、下段にはホエミーやハンナキーといった歴代の敵キャラを表示してほしい。

ちなみにそう思ったのには理由があって、もう仲間内での信頼は強固になってて、感動も生まれ辛い。
だけどもし敵側の人間と信頼し合う展開があれば、恐らく2章後半のメインゲームに匹敵する感動と高揚がまた得られるんじゃないか。

いずれにせよ最終章後半に相応しい展開に期待したい。






(S 95)






評価S 100点

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