虚実と鬼 レビュー感想

プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/21684
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.shizuka.kyojitsu
https://apps.apple.com/jp/app/id1631071757

実況
https://www.youtube.com/@miyosigu/search?query=虚実と鬼

https://www.youtube.com/@haoxgame/search?query=虚実と鬼

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レビュー感想



2019年に公開された推理ホラーのリマスター版。

内容に大きな変化はなかったが、不思議と当時プレイした時よりも感動してしまった。


本作の何が凄いって、プレイ時間はたったの30分なんだけど、その中にテーマとエンタメが凝縮されてること。

手軽さだけでなく、この作者さんにしては珍しくキャッチーさもあった。

結果として高密度の内容を、ノンストップで駆け抜けることができた。
それこそ、掌編としてはこれ以上ない良作といっていいほどだった。






プレイヤーの目的は人間に化けた鬼を探し当てること。

といっても容疑者は寮で出会った学生の、たった2人だけ。
推理自体もそんなに難しくないし、間違えてた際のペナルティもない。

その意味ではミステリーが好きな人からすると、やや物足りなく感じるかもしれない。


だがこのゲームは、むしろそれでいいと思った。

なぜなら本作のメインは推理の過程で徐々に明かされる2人の心情だからだ。
それ以外のミステリーやホラーは、あくまでそれを盛り上げるためのエンタメに過ぎない。



そしてネタバレになるので詳しくは語らないが、人によっては2人の心情に強く共感すると思う。

結構言語化が難しいことを描いてるんだけど、作者さんの実体験もあるのか精度や解像度が非常に高いので、何が言いたいかは分かる人にはほぼ正確に理解できるはずです。


とはいえ完全には理解できなかったところもあって、あれをやった結果亡くなるのは何かを示唆してるのか、それとも完全にエンタメとして描いたのかは、個人的にはかなり気になってます。






B 70点

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コラム

折角なので掌編に関する個人的な見解について書いてみる。

結論からいうとADVやノベルは30分以内、RPGは1時間以内を掌編として扱ってます。

あくまでこれは個人的な感覚なので、違う意見があっても全く問題ありません。
実際、15分以内を掌編と考える人の方が印象としては多いですし。

とはいえ当サイトではあまりに短いゲームは取り上げづらいところがあって、今回取り上げた虚実と鬼はむしろ相当な例外でした。