虚実と鬼 レビュー感想

プレイ
https://shizuka.noor.jp/game/kyojitsu.html

実況
https://www.youtube.com/@miyosigu/search?query=虚実と鬼

https://www.youtube.com/@haoxgame/search?query=虚実と鬼

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レビュー感想



閉鎖された女子寮を訪れたあの世の保護局員は、寮生と思しき2人の少女と出会う。
しかし彼女たちのどちら一方は鬼だった。

手がかりを元に会話を繰り返し、答えを探る掌編推理ホラー。






本作の何が凄いって、プレイ時間はたったの30分なのに、その中にテーマとエンタメが凝縮されてること。

手軽さだけでなく、この作者さんにしては珍しくキャッチーさもあった。

結果として高密度の内容を、ノンストップで駆け抜けることができた。
それこそ、掌編としてはこれ以上ない良作だった。






プレイヤーの目的は人間に化けた鬼を探し当てること。

といっても容疑者は寮で出会った学生の2人だけ。
推理自体もそんなに難しくないし、間違えてた際のペナルティもない。

その意味ではミステリーが好きな人からすると、やや物足りなく感じるかもしれない。


ただこのゲームに関しては、それでいいと思った。

なぜなら本作のメインは推理の過程で徐々に明かされる2人の心情だからだ。
それ以外のミステリーやホラーは、あくまでそれを盛り上げるためのエンタメ。
この配分こそこのゲームの本質を引き立ててる。


そしてネタバレになるので詳しくは語らないが、人によっては2人の心情に強く共感すると思う。

結構言語化が難しいことを描いてるんだけど、作者さんの実体験もあるのか精度や解像度が非常に高いので、分かる人にはほぼ正確に理解できるはず。

とはいえ完全には理解できなかったところもあって、あれをやった結果亡くなるのは何かを示唆してるのか、それとも完全にエンタメとして描いたのかは、個人的に気になってます。






評価B 70点

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コラム

掌編に関する個人的な見解を書くと、ADVやノベルは30分以内、RPGは1時間以内を掌編として扱ってます。

あくまでこれは個人的な感覚なので、もちろん異なる意見があっても問題ありません。
実際、15分以内を掌編と考える人の方が多い印象もありますし。

とはいえ当サイトでは掌編は取り上げづらいところがあって、今回取り上げたのは相当な例外でした。

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