【半化け物】たちの【その空間】 レビュー感想

プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/23389

実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMkQo-m4xY8jJ1TSCZr0qP-OU_Za8Tyw1

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レビュー感想



ある時、不老不死の薬が開発された。
だがその副作用で人間は化け物へと変わり果て、世界は崩壊する。

一方で化け物になるのを逃れた、半化け物と呼ばれる者達が、その空間と呼ばれる場所に存在した。

そんな半化け物の主人公、リムの身体がある時ばらばらになった。
リムは自身の身体や四肢を探すため、その空間を探索する。






このゲーム、冒頭からぐいぐい引き込まれた。

何せゲーム開始時、主人公の身体は首だけ
しかもそんな生首の状態で屋内を平然と歩き回るし、何なら机を動かしたりもする。

インパクトがある上、見ようによっては中々シュールだ。
何より人間離れした化け物らしさをしっかり描写してるのが良かった。


とはいえ実際に生首の状態なのは冒頭の数分だけで、身体を集めていくごとに姿も元に戻っていく。

ゲーム的にもその要素と連動してて、身体を集めていくごとに出来ることも増えていくのが良かった。
例えば眼があれば周囲を見渡せるし、手があればアイテムを手に取れる。

一方で出来るようになることはそこまで多くないので、まだまだ改良の余地があるようにも感じた。


化け物という意味では、主人公が冷淡な性格なのも一役を担ってる。

基本的に何が起こってもあまり動じないし、何なら斧を振り回したりもする。

けれど決してやばい奴とかではなく、世界がそうさせてしまったことを所々でほのめかしてる。
だからこそ説得力があるし、現実離れした世界観でも悲しさを共有できた。






グラフィックの面ではキャラだけでなく、マップにも手が加えられてる。

特にラウンジのぼわっとしたスエードな感じは、ほんのりレトロさを感じつつも現代的で、個人的にかなり好みの画風だった。


ゲーム的にはよくある探索ゲームなんだけど、一部かなり難しい。

特に序盤の迷路の追い駆けは激ムズで、ここで脱落するプレイヤーはかなりいそうだ。

ストーリーや世界観はとても良いだけに、もし作者が意図してないのなら勿体なく感じた。


ちなみに次回作に期待したい作者ランキングでは、個人的にかなり上位です。






B 75点