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レビュー感想
タイトルからも分かる通り、今回取り上げるのはいつものデスゲームもの。
本作を一言で語るなら、王道デスゲーム。
「そうそう、こういうのでいいんだよ」と思えるお約束とその空気感には、懐かしさすら込み上げてきた。
参加者も変に個性的ではなく、必死に生き残ろうとする懸命さが伝わってきて、感情移入しやすかった。
一方で本作はお世辞にも完成度が高いとはいえない。
特にミステリー部分は探そうと思えば粗はいくらでもありそうに感じた。
だけどそんなことは関係なく夢中になれたし、最後までノンストップでプレイできた。
むしろテクニック寄りの創作にはない面白さを求めてる人には純粋におすすめです。
今回はあまりにも露骨で隠す必要もないと思うのでネタバレしてしまう。
このゲーム、ほぼキミガシネのリスペクトです。
以前書いた『紅島からの脱出』のレビューでも、とある推理ゲームのリスペクトで内容も似てると書いたけど、本作の似せ方はそれ以上に感じた。
一人だけグラフィックの毛色が違う金剛がBBQ太郎枠だと気付いた時は、さすがに笑ってしまった。
包み隠さずにいえば、あまりに似すぎてて、人によっては不快感を覚えるかもしれない。
ただ個人的な意見を述べるなら、ほぼ気になりませんでした。
しいていえば先の展開をメタ読みできてしまって、その分驚きが薄れたのは残念だった。
けど気になったのは本当にそれくらい。
模倣を推奨したい訳ではないので補足すると、単に有名どころに似せればいい訳ではないのも確かです。
大事なのは模倣を通してその作品の何が面白いかを考えて、アレンジしても面白さを残せるようにすることだと思います。
C 60点
コラム
正直、デスゲームものはもっと気軽に作られるジャンルにした方がよかったと思う。
それこそ、年100作投稿されるくらい。
そもそもアツマールもそれに期待してたのでは。
少なくともえんため大賞は積極的だった。
だけどそんな期待とは裏腹に、思ってたほど作られなかった。
ホラーゲームとは比較するまでもない。
アツマール終了は必然でも、アツマール的なものを遺すことはもっとできたと思います。
皮肉にも、ゲーム制作コミュニティの中心から離れてる作者の方が、アツマール的なものをより強く持ってるように感じます。