https://freegame-mugen.jp/adventure/game_13116.html
実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMkQo-m4xY8g5DgYO4sbuZ5yKd0npbqrJ
レビュー感想
今回は久々の問題作というか……評価の難しいものがきた。
ここまで強烈に人を選ぶ、賛否が分かれそうなゲームは本当に久々。
フリーゲームのプレイヤーとして、過激な表現はいくつも目にしてきたし、今や慣れてもいる。
……それにも関わらず、今回は見事にメンタルを抉られた。
ジャンルとしては職業ホラー。
プレイヤーは死神となり、死期が訪れた人たちに死を与える。
そして対象者の最期を幸せに終わらせることで、仕事の評価が上がる。
……それの何が辛いって、主人公たちが徹底して非人間として描かれてること。
粛々と仕事をこなす死神たちに対して、恐らく多くのプレイヤーは最後まで感情移入できないだろう。
もっと分かりやすくいえば、主人公たちがサイコパス。
加えてストーリーに事件らしい出来事もなくて、淡々と仕事をこなしていくだけなのも辛かった。
だけど別に主人公に感情移入できなかったり、プレイヤーを突き放したりする創作が悪い訳じゃない。
むしろあえてそうすることで、強烈な輝きを放つ創作も数多く存在する。
実際このゲームには、その上で最後までプレイさせる引力や説得力があった。
ゲーム的にはゲームメインのSLGパートと、ストーリーメインのADVパートが交互にある。
ゲームとして良かった点は、やはりプレイヤー自身で操作して街中を探索できることだろう。
職業もののゲームシステムはノベルで妥協されがちなだけに、本作はより良さが際立ってた。
他にもやり込み要素の収集があったり、モブにも立ち絵やスチルがあったりと、細かい作り込みも凄い。
総じてゲームとしての完成度は高かった。
……だからこそ、評価が難しいゲームだ。
B 70点
コラム
PLiCyのコンテストの結果が発表された。
受賞予測は6作中3作が的中した一方で、金賞の的中はなし。
……いや、厳密には受賞予測は外れたけど、システム部門とシナリオ部門の金賞は予想通りだった。
去年もコンテストの雰囲気が変わったと書いたけど、今年はその流れが更に加速してしまったな……。