プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/24262
レビュー感想
今回取り上げるのは、意外と珍しいかもしれない短編王道RPG。
トワイライトの血を受け継ぐ勇者と、新たに現れた謎の魔王との戦いの物語だ。
果たしてこの物語は一筋縄で終わるのか、終わらないのか。
早速感想を書いていきたいんだけど、実は本作にはこれといった尖った要素はない。
ストーリーもよくある王道シナリオだし、ゲームシステムもごく普通のターン制RPGだ。
一方で本作には尖ったところこそないけど、不思議と最後までプレイさせる魅力があった。
そしてその理由をあえて挙げるなら、決め手はやはり個性豊かなキャラクターたち。
まず外見からしてユニークで、本作には色々な人外キャラが登場する。
それもよくあるファンタジーの魔物とは毛色が異なり、どちらかというとメルヘンな感じだ。
内面もファンタジーに呑まれないライトさがありつつも、各々の芯が垣間見える。
そういうちょっとしたことが、プレイするモチベーションに繋がったんだと思う。
シナリオで特筆すべき点としては、本作にはちょっとした叙述が隠されてる。
別にミステリーではないので本当におまけ程度だけど、ラストを盛り上げる布石になってる。
終わってみれば尖ってこそないけど、短編RPGとして優秀な物語だった。
グラフィックに関しても一言述べると、キャラグラは古さの中にも新しさを感じるような作風だった。
厳密に説明すると絵自体は古めだけど、外見や演出も含めて見ると現代的な空気感があった。
結果的に絵の古さは全然気にならなかったし、逆に古さを好む人にも受け入れられる絵だと思う。
ちなみにゲーム性や戦闘に特筆すべき点は本当にない。
しいて言えば本作は戦闘のあるADVではなく、れっきとしたRPGではあると思う。
評価B 70点
コラム
今回は世界ファンタジーゲームコンテストの受賞予測。
まず全体的な感想を述べると、夢現コンテストの二次会みたいな雰囲気になってるのが面白い。
その上で予想を書くと、やはり『The Ending of Agharta』が本命か。
そして今回も3冠を取り物議を醸すいつもの流れに。