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レビュー感想
本作はアツマールを代表するジャンルでもあるデスゲーム。
それも皆大好きな人狼ゲームだ。
参加者は総勢13人で、その中に3人の人狼が息を潜めている。
本作は遊びではなくデスゲームなので、人狼を処刑できなければ、待つのは本当の死。
率直に言って人狼の中ではストーリーがかなり面白かった。
誤解されそうだから補足すると、駆け引きや設定が練られてるのではなく、純粋に恐さに没入できた。
その意味ではホラーノベルとしてもおすすめできる。
それと話に安定感があって、プレイしてて「漫画を描いてる人かな?」と思った。
グラフィックの雰囲気にも、どことなくそういった片鱗を感じられる。
人狼の部分でいえば駆け引きはあまりなくて、創作人狼によくある本当に殺されるルールで面白さを引き立ててる感じだ。
村人側は自分が殺されないように必死になって調和がとりづらい一方で、人狼側は勝つためなら自分が殺されても構わないスタンスなのが絶望的だった。
ちなみに主人公としては珍しく、ある役職を持つんだけど、そこにも意味があったのが良かった。
本作はストーリーだけでなくグラフィックも良いし、更にはボイスまである。
総じて完成度は安定して高い部類だ。
ちなみにキャラはファンタジーのノリなんだけど、不思議とデスゲームのノリに違和感なく溶け込んでた。
ある意味「ファンタジーのキャラがデスゲームをしたらこうなる」という、良い例かもしれない。
本作は人狼ゲームなので、人気が出て当然……かと思いきや、意外にもプレイ数はかなり少ない。
実はその理由には、目星がついてます。
それは導入の日常パートが長くて、人狼が始まる前に投げる人が恐らく一定数いるから。
個人的な意見を言うなら、人狼開始までスキップできる機能を入れても良かったんじゃないかと思います。
とはいえ前述の通りストーリーも良いので、よほど人狼だけやりたい人でもなければ十分おすすめです。
評価C 60点
追記
アツマール終了に伴って、本作も公開停止されてしまった。
良作だっただけにとても残念に思う。
ちなみに人狼では他に『カテゴリーI ~死線上のサバイバー~』をプレイ。
他のレビューにもある通り人狼初心者向けで、個人的には物足りなかった。