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レビュー感想
本作は人狼とガンアクションを組み合わせたデスゲームもの。
大枠は人狼を模しつつ、夜の襲撃パートが実戦で行われる。
村人にも貧弱な装備ながら攻撃手段があり、夜でも人狼を倒せるところが面白いルールだった。
とはいえ昼は人狼とほぼ同じなので推理要素もある。
基本読むだけのゲームだけど、本格的な推理パートもあるので、人狼を求めてる人にも納得の面白さだ。
実践が絡んでくることもあって、雰囲気はデスゲームというよりバトルもの。
実戦系のデスゲームは他にも『ヘブンズ・ロワイヤル』などがあるけど、それら以上にそのノリが強い。
なのでデスゲーム特有の空気感に期待してると肩透かしを食うかもしれない。
特に全員の役職が判明してからは完全にバトルもののノリになって、デスゲームとして見ると消化試合感は否めなかった。
とはいえ作者曰く、本作は「参加者があまり死なない、悲壮感のないデスゲーム」を目指して作られた話とのこと。
確かに最後の1人になるまで脱出できない話を読んでて「それでいいの?」と思うことは間々ある。
その意味では本作のような方向性も一つの在り方だと個人的には感じました。
正直に書くと参加者への感情移入はかなりしづらかった。
例えば血が出るまで地面を殴るなど、現実離れした言動が全体的に多い。
中でも人狼も助けられるんじゃないかという話になった時は、さすがに置いてきぼりを食らいました。
とはいえ感情移入できないと良くないかといえば、そんなことはない。
本作の場合は感情移入が目的ではなく、むしろ少年漫画のキャラを書きたかったんじゃないかと思います。
B 70点
コラム
ちなみに本作は初めは有料だったのが、公開から1年半経った最近になって無料化された。
この短期間だけ有料販売したのち無料化する方法は、フリーゲームにとっては一つの売り方になると思います。
問題があるとすれば、一部のコンテストなどに応募できなくなる可能性はあります。
これに関しては、できれば企画側のルールを現状に適応させた方がいいと個人的には思ってます。
(例えば「無料化した日が期間内なら応募可」など)