プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/26269
実況
https://www.youtube.com/@haoxgame/search?query=デスゲームは始まらない
レコメンド
https://kyua.org/dainashi-deathgame/
レビュー感想
タイトルからも察しがつく通り、本作はデスゲームのお約束を入れつつも、誰一人として死なない。
そんな不釣り合いが笑いを誘う、コメディテイストの話だ。
怖くないホラーゲームなんてのもよくあるけど、こういう逆張りもある種のお約束。
類似作を挙げると『ダイナシデスゲーム』なんかも同じ路線の物語だ。
それでいてUIがお洒落だったり、ヒロインの名前が金奈伊代(かねないよ)だったりと、悲壮感以外のデスゲームらしさはしっかりある。
この手のゲームは大抵の場合、ギャグ一辺倒で押し切ることが多い。
だけど本作は笑いに全振りせず、意外にもストーリーも丁寧に作られてる。
恐らく最後までプレイした人の多くは「IFルートが本編だろ」と思ってしまうだろう。
伏線の扱いも上手くて、IFルートの途中までは「タイトルからも逸れてるし蛇足なんじゃ……」なんて思ってたけど、終わってみればタイトルも含め綺麗な伏線回収だった。
リアリティレベルも程よく低くて、現実的には無理のある展開にも全く違和感がない。
こういうところはバカゲーの強みだ。
総じてプレイヤーへの導線がかなりしっかりしてて、最後まで安心してプレイできた。
その上で一つ難点を挙げると、他の複数のレビューにもある通り、ピクトグラムは蛇足に感じました。
最後までプレイして「最終的に一本の線に繋がる」ことが分かった上でも、やはりそう思います。
……実を言えばピクトグラムでつまずいて一度ギブアップしてしまった。
他の人の感想も見るにそういう人は一定数いるみたいだし、そう考えると少し勿体ない。
評価C 60点
コラム
今回は難点を一つ挙げたけど、これは本来なら些細なこと。
それが気になった理由は、実は以前書いた『PUPPET WILL』のコラムでも書いてる。
その記事では「荒削りのゲームでは、細かい粗はエラーとして認識されない」と書いた。
だけど当然、逆パターンもある。
つまり今回は「精度の高いゲームでは、些細な違和感がエラーとして認識される」という欠点として出た。
ここら辺のことは創作に携わる者なら意識した方がいいかもしれません。