プレイ
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実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_P_LqURxB4NCor4TbbG_esM30nnjgAGX
レビュー感想
連海市では近年、奇怪な事件が頻発していた。
コーヒー中毒の大学生、端木斐は探偵に憧れ、それらの事件に首を突っ込んでいく。
中国の一地方を舞台にした推理ノベル。
特徴的なのは何といっても主要人物の性格だろう。
主人公の端木斐はいわゆるエリートだが、誰にも心を許さず、作り笑いを浮かべながら日々を過ごしている。
そして裏では主人公らしからぬ悪行に手を出すこともある。
それも生半可なものではなく、時には友達の恋人の個人情報をハッキングすることまであるほど。
ただその割に無条件で皆から慕われてて、そこら辺は露骨な主人公補正を感じました。
更に他の主要人物も皆、どこか非常識な思考や後ろ暗さを抱えてる。
まともな人は主人公の恋人の柳菫くらいしかいないけど、それも弱さゆえの優しさで現実味がある。
そしてそんな彼女にだけは少しだけ心を許す主人公にも、やはり現実味を感じた。
ミステリー部分もよくできてる。
構成としては各章ごとに事件が起きて解決していく流れなんだけど、どの話も一定水準以上の面白さがある。
内容もよくあるクローズドサークルではなく、どの章も舞台となる連海市を駆け回って事件を解決していく話だったのが良かった。
何よりゲーム的にも推理ゲームのお手本のような出来だった。
とにかくギミックが豊富で、あの手この手でプレイヤーを翻弄してくる。
そのため難易度は割と高めで、中には「これは気付かないって」と思うようなものもあった。
本作には話を進めてると主人公にメールが届くシステムがあるんだけど、まさかそれに返信することがフラグになってたとは。
メールはおまけ要素だと思ってたので、攻略を見るまで気付けなかった。
ちなみに物語は全部で3章あるが、面白かったのは断トツで3章。
この話だけは主人公の弱さがちゃんと描かれてて、人間ドラマとしても面白く読めた。
更にグラフィックの完成度も上がって、所々で挿入される3Dのムービーには引き込まれた。
極めつけは紙傘を持った主人公の横顔。
個人的にグラフィックを単体で良いと思うことはあまりないんだけど、これは本当に良かった。
B 70点