https://www.freem.ne.jp/win/game/15761
実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_P_LqURxB4M_As8BH-WREyq_-zF-ENJ8
レビュー感想

ある日ヒトミサキで殺人事件が発生し、その傍らには「1年前の続きだ」というメッセージが残されていた。
実は街では1年前にも殺人事件が起こっていて、それらは次第に繋がっていく。
都会の喧騒から離れた田舎街を舞台に繰り広げられる、ノスタルジックミステリー。
今回は当サイトではお馴染みの裏束ゲー……の旧作レビュー。
ゲーム的には当時も今と変わらず、見下ろし探索でミステリーがプレイできる。
本作のメインのゲームギミックである回想構築も、見下ろし探索が存分に生かされてて面白かった。
一方で最近のこの作者のゲームばかりしてると、本作の作風の違いに驚くかもしれない。
本作のキャッチフレーズでもあるノスタルジックは、こうして今でも良い記憶を残すことに貢献してる。
正直に書くと、何だかんだで本作がこの作者の個人的ベストゲームだ。
そしてその理由は大きく2つある。
まずは何といっても、本作が推理ゲームの金字塔といえるほどの正統派ミステリーだからだ。
実際本作に匹敵する代表的な推理ゲームと言われても、他に思い浮かばない。
しいて言えば『神林家殺人事件』が挙がるけど、それも代表作としては特異な内容だ。
加えて最近では恒例と化してる裏束ゲーの特徴が、本作にはまだないのが逆に良かった。
具体的には本作はオムニバス形式ではないし、加えて突出したキャラの能力がない。
結果的にキャラものとしての面白さは前面に出ず、純粋なミステリーとして楽しめた。
一方で惜しいところも挙げると、犯人の存在感が曖昧だった。
複数犯はお約束の範疇ではあるけど、それを踏まえても本作からは圧倒的な真犯人感を味わえなかった。
その部分だけは推理ゲームの金字塔とするには、少しだけもやもやが残った。
とはいえそれを除けば、推理ゲームとして物足りないところがないのも確か。
何なら推理ゲームのお手本という意味でも、とても参考になると思う。
評価A 80点
コラム
当サイトで取り上げる予定のA評価以上のゲームは、今回で全て記事にできた。
裏を返せば他のA評価以上のゲームは、当サイトでは記事にしません。
理由は当サイトで取り上げるまでもなく既に評価されてるから。
……もちろん既に評価されてるゲームでも、本当に好きなゲームなら喜んで記事にします。
