星朧の下で レビュー感想

プレイ
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レビュー感想



本作は防災SLGというかなり変わったジャンルのゲーム。
プレイ前の第一印象は狙い目が良いと思ったし、内容も気になった。

といいつつも、紹介文を読んで最も興味を惹かれたのは、実は別にあった。
それは構成が3部に分かれていて、ゲームシステムがそれぞれ異なること。
つまり「これ、どういうゲームなんだろ」と気になったのが、プレイした最初の動機でした。






実際にプレイしてみると、想像してたよりもずっと面白かった
レビューや実況などの前情報が一切なく、変わり種のつもりで始めただけに嬉しい誤算。

中でも面白かったのが第2部のサバイバル編で、家にいながら大自然を満喫できる。
普段なら苦に感じるようなやり込み要素も、今回は不思議と熱が入って最後まで没頭してしまった。

世界観が完全に現実に徹してるのも、本作の良さをより引き立ててた。

しいて言えば記憶喪失のキャラが出てくるところは現実離れしてるかも。
実はそのせいで非現実が絡んでくるんじゃないかと思いながらプレイしてたけど、全然そんなことなかった。

いずれにせよ非現実なしでこれほどの良作を出されると、この作者の非現実ありの物語も見てみたくなった。






一方で「面白いと言っていいのか……?」という複雑な気持ちにもなった。
何というか、テーマの重さ以上に作者の真剣な姿勢が伝わってきて、尚更そう感じたのかもしれない。
(といいつつ、おふざけも結構ある)

具体的には本作には誇張した展開やドラマ性などが一切存在しない
ストーリーは一応あるものの、基本的には絶望的な状況が淡々と描写され続けていく

特に主人公がトリアージ(負傷者に優先順位をつけて、助からない人を切り捨てる行為)をやらなければいけない場面は本当に辛かった。






ちなみにこのゲーム、ヒロインが出てきてギャルゲーとしても完成度が高い。
題材が題材なだけに、そう書くのはやめておこうと途中までは思ってたんだけど、あの終わり方を見せられたらね。

エンディングが流れ始めた時は「えっ、ここで終わり?」と思わず心の中でつっこんでしまった。
それくらい尻切れトンボな終わり方で、基本的には何も解決してません。
意図は理解できるけど、個人的な意見をいえば、やはり下山までは彼らを見届けたかった。

ちなみにやり込み要素のコレクションを埋めると後日譚が見れて、そちらの読後感はとても爽やかだった。

人によっては相当刺さるであろう良作でした。






評価A 80点

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追記

アツマール終了に伴って本作も公開停止になってしまった。

とはいえ大型アップデートしたものを他のサイトに投稿するらしいので、期待したい。

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