プレイ
https://store.steampowered.com/search/?term=Light+Fairytale&developer=neko.works
レビュー感想
個人製作には限界があるけど、その意味で本作はほぼ限界まで作り込んでる。
なんとこのゲーム、グラフィックが3Dの見下ろし探索RPGだ。
それだけなら他にもあるかもしれないけど、グラフィックも綺麗だし、何より本格的な長編RPG。
それを一人で作ってるんだから、想像を絶する労力だろう。
実際に個人制作の3DRPGはまだまだ希少だ。
要因としては3Dの制作が難しいことに加えて、それ以外のシステムなどの制作が難しいことも大きい。
2Dのツクールやウディタのように、3DでRPGに特化した制作ツールがないのも痛手だ。
厳密にはあるけど、結果が出てるとは言いがたい。
実際に本作もツクール製やウディタ製の良作RPGと比べると、システムは相当シンプル。
残念なことに、それに対する批判も一定数あるみたいだ。
だけどその分映像表現は美しい。
王道RPGの雰囲気も相まって、それを味わうだけでもプレイする価値は十分あると、個人的には思えた。
一方でここで勘違いしてはいけないのは、リアルすぎてもいけないこと。
なぜならAAAタイトルと同じフィールドで勝負すれば負けるからだ。
この作者さんはそこら辺のことをちゃんと理解してて、所々にローポリ感を残してるのが良かった。
そして書き下ろしBGM(実はPUPPET WILLと同じ作曲者)にも、ほど良く垢抜けない感じがあって良い。
特に通常戦闘曲はずっと聴いていたくなるアツい良曲だった。
そして気になるストーリーはというと、驚くほど正統派のギャルゲーです。
「せっかくの王道RPGなのに……」とは思いつつも、そこら辺はこの界隈の海外カルチャーのお約束。
なので割り切ってプレイしました。
一方で世界観はよくあるファンタジーではなくサイバーパンクで、個人的にはそれがかなり良かった。
総じてツクール製やウディタ製のRPGに通ずるものがあるので、雰囲気に惹かれた人はプレイして損はないと思います。
評価B 70点
コラム
3DでRPGに特化した制作ツールといえば、SMILE GAME BUILDERやBakinだ。
しかし上記にも書いた通り、作品数は伸び悩んでる。
個人的な意見としては、いっそRPGは諦めて、ADVに特化していくのもありだと思います。