魔法少女になった日 レビュー感想

プレイ
https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_12500.html

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レビュー感想



良くも悪くも、久々に問題作がきた

タイトルの通り魔法少女ものではあるんだけど、その内容は一言では言い表せない。
あえて言うなら魔法少女ものの皮を被ったヒトコワだけど、正直それもあまりしっくりこない。
ゲームジャンルも戦闘のあるホラー、あるいはホラー要素のあるRPGという、どっちつかずなもの。

それこそ下手なホラーゲームより怖かったし、突然デスゲームもののような修羅場を迎えたりもする。
……かと思えばバトルで全て解決させていくような王道展開もある。

正直プレイしてて「何を見せられてるんだ……」と思う時もあった。

しかし同時に、他では味わえない特異なプレイ体験に、不思議と一定の満足感もあった。






このゲームには、完成度が非常に高い部分と、いかにも初心者っぽい部分が混在してる
ここまで能力の振れ幅が大きい作者も逆に珍しいと思ったくらい。

なので一般的な良作のような、「総じて高水準」を求める人にはおすすめできない


そもそもRPGとADVが混在してるため、プレイヤーの母数自体あまり多くないように感じた。
はまるかどうかはプレイヤーの感性に大きく左右されそうだ。

ちなみに個人的にこのゲームにはまった部分は、割と明確にある。
それはデスゲームのノリでRPGがプレイできるところ。

単に演出がそれっぽいだけでなく、RPGとは思えない細かい分岐があるのも新鮮だった。

細かい部分では、戦闘開始が「殺しにかかってきた」、戦闘勝利が「命を奪われずに済んだ」なのも好み。






ちなみに類似作を挙げると『魔法使いまたも死ぬ』に近い。

具体的には終始騒がしいが、その代わり感情表現が豊かで没入しやすい
むしろ本作はその方向性を、より尖らせたようなゲームだった。


あとこれは今までほとんどない感覚なんだけど、本作をプレイしても作者の年齢や性別を予想できなかった。
これまでは実際の当たり外れはともかく予想くらいはできてたけど、それもなし。

例えばキャラの絵を一つとっても、この絵が新しいのか古いのかすら読めなかった。


ちなみに本作はまだ完結してません。

気になる伏線も色々あるので、続きに期待したい。






C 60点

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コラム

今年に入ってから新人フリコンの音沙汰がなく、終了もささやかれてる。

一方で後発の新たなコンテストや企画が続々と出てきてる。

今年も色々な結果発表を見るのが待ち遠しい。