花曇と夜空 レビュー感想

プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/26026

実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_P_LqURxB4OodNy8Uth54V1Hnr0XenRq

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レビュー感想



怪異探偵見習いの主人公、夜空は調査のため山奥の朽ちた洋館を訪れる。

そこで出会ったのは花曇と名乗る館の霊。

そんな2人の共鳴によって朽ちた洋館は現役の姿へと戻り、一緒にその思い出を追うことになるが……。






クリアして最初に思ったのは「短編ホラーゲームに欲しい要素が全部入ってる」だった。


まずシンプルにタイトル画面が良かった。
何よりダウンロード数にも直結する、サムネイルとしてのインパクトがある。

これが投稿サイトで目に入ったら、多くの人はとりあえず紹介ページだけでも覗きにいくんじゃないか?

勿論そこから先はプレイヤー次第だけど、こういうのは手に取ってもらうところから勝負は始まってるからね。


勿論グラフィックだけでなく、それ以外もプレイヤーの求めることを大体やってくれてる。

しいて難点を挙げれば、終盤の謎解きが難しかったことくらいだ。






ストーリーも面白く、中でも特筆すべきは館の主人の行動のやばさ。

花曇と自分以外の男性を一切会わせなかったり、幽閉して学校に通わせなかったりと、地元で築いた権力を盾にやりたい放題。

いかにもべたな敵役って感じを惜しげなく出してくる。


しかしそれすらまだ序の口で、彼女の記憶には所々に齟齬があり、真実は更に残酷だった。



結論としては館の主人は連続少女失踪事件の犯人。
期待にたがわず花曇もその被害者の一人だった。

意外だったのは花曇の死因が館の主人の故意ではなかったことだが、その理由も結局はあれな感じ。


いずれにせよそんな真実を知ってしまったからには見過ごすことはできない。
夜空は所長の力も借りて悪霊と化した館の主人を倒す。

その後警察に連絡し、彼女達の亡骸は遺族のもとへ送られる。
だが少女5人の犠牲に対して、おおやけに弔われるのは花曇を除いた4人だけ。

その理由が切ない……。






C 60点