The Murder Hotel レビュー感想

プレイ
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レコメンド
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レビュー感想



多くのデスゲームが世に放たれ、時代と共にそのルールは更新されていく。

本作はそんなデスゲームの歴史を汲んで登場した、独自ルール盛り沢山の推理デスゲーム
その到達点を一言で評するなら、ポストトゥルース時代の『ダンガンロンパ』だ。






本作はこれまでプレイしてきた良作ADVの長所を寄せ集めたようなデスゲームだった。

まず良かったのは、見下ろし探索やそれを生かしたゲーム性があること。
デスゲームと言えばポイントクリックが主流だけど、やはりこの没入感は探索なくしては味わえない。
更に他作では単なる作業になりがちな捜査パートにもゲーム性があり、その点もとても良かった。

そして何より、推理デスゲームとフリーホラーゲームの融合には感極まるものがあった
具体的には本作には追い駆け要素があって、なんとタンスとかに隠れる動作まである。
とはいえ本命はあくまでミステリーなので、そういったアクション要素はあくまでおまけ程度。






そして肝心の推理要素だけど、なんと本作の推理パートは逆転裁判形式
更にそこにザッピング形式が加えられてて、5つの議題を好きな順番で進められる。
それを利用した罠や駆け引きなんかもあって、新鮮さはもちろんのこと、完成された面白さがあった。

他には犯人は処刑されず、被害者は事件解決後に復活するところも新鮮だった。
デスゲームである以上、この点には賛否あるかもしれないけど、個人的にはあり。

ちなみに厳密には被害者が生き返るのではなく、事件解決の度に事件直前まで時間が巻き戻る。
この事件直前までというのが独特で、よくある最初からやり直すループではない。
その意味では本作はループものとしても新機軸だ。

そして本作最大の売りは、推理の答えとして必ずしも真実を追い求めてないことだろう。
もちろん推理ゲームなのに真実を偽ってることには、賛否あるかもしれない。
だけどポスト真実がテーマの大作が今世に出たことには、大きな意味と意義があると思った。






プレイ時間は40時間の長編で、そのほとんどに濃密なミステリーが張り巡らされてる。
一方で推理以外のパートも面白く、登場人物にもそれぞれ魅力がありキャラグラも好みだった。

ちなみに本作にはギャルゲー要素があり、もっと言えばハーレム要素がある。
後者は普段なら評価が下がるところだけど、本作の場合は不思議とほとんど気にならなかった。

最後に総評を書くと、本作はゲームが飽和してるこの時代に、全く新しいプレイ体験を提供してくれた。
その上でこれほどの至高のミステリーを完成させた事実には、作家の並々ならぬ執念すら感じられた。
だからこそ本作のことを、推理デスゲームの集大成であり名作であると評したいと思う。






評価S 90点

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コラム

そんな訳で久々のSが叩き出されたけど、率直に言ってこれは本家よりも高評価だ。

それはそうと今の時代に本家の新作が出るとしたら、そこにはどんなやれることがあるのか。
個人的には「物語のラストで作者の自宅近くの実写映像を流す」くらいしか思い浮かばない。

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