プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/25558
実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_P_LqURxB4OdGNjzh7oySl-RoUkSU6sr
https://www.youtube.com/@haoxgame/search?query=ナイトオブグロウス
レビュー感想
「見習い祓魔師(ふつまし)のレイラが画家の住むお屋敷に悪魔退治に行く話」
そう公式にもあるように、今回は巻き込まれるのではなく、悪魔を倒す仕事のために自分から屋敷に向かう。
本作には探偵が主人公のフリーホラーゲームに近しいものがあるが、依頼を請けて自分の意思で屋敷に向かうところが共通してる。
その上、敵を倒す手段まで持ってるので、むしろ下手な探偵よりも有能なくらいだ。
システム面でもそれが前面に出てて、今回はADVよりもアクション要素が強め。
探索も逃げたり隠れたりするのではなく、主人公レイラの放つチャージショットを駆使して屋敷に潜む悪魔を倒していくのがメイン。
アクションの難易度は簡単とまでは言えないが親切設計で、道中の雑魚は一度倒したら出てこないなどの配慮があり、そこまで苦行にはならないと思う。
そんなアクションとしても良作な本作だが、何より主人公の懸命さに目がいった。
請負人のレイラはまだ見習いで仕事ぶりもどこか心許ないが、決して無能キャラではなく、できることを全力でやってる。
その描写がシンプルながら非常に上手く、思わず共感するほどだった。
だが屋敷の悪魔が想定外に強く、苦戦をしいられるレイラ。
更には相棒犬のバフを捨てようとするレイラのおばあちゃんの悪夢まで見せつけてくる。
悪魔のやり口が嫌らしいのは当然として、閉鎖的な職業性を滲み出すレイラのおばあちゃんもそこそこの悪魔だ。
そんな感じで心身共に追い詰められるレイラだが、そこに登場する助っ人キャラ、すみれによって何とか落ち着きを取り戻す。
急な新キャラに実はラスボスなんじゃないかと考えてたら、他の人も同じタイミングでそう言ってたので思わず笑ってしまった。
実際にはラスボスとは何の関係もない善良な一般人(?)でしたけどね。
そんなこんなで悪魔退治も佳境。
いよいよラスボスとの一騎打ちに……。
ゲーム的にもここはそれなりに苦戦するが、リトライを繰り返せば倒せる難易度だった。
激闘の末、無事ラスボスを倒したレイラだったが危機は残り、最後は助っ人すみれの物理攻撃によってからがら命を救われる。
終わってみれば主人公レイラの仕事に対する懸命さが印象に残る良作でした。
B 70点
コラム
本作の武器は傘を媒体にしたチャージショットというユニークなものだった。
実のところ傘を武器として使う作品は意外に多い。
フリーゲームでも同様で、例えば同じアクションでいえば『アンブレード戦記』もそうだった。
そして良作を挙げるならやはり『送電塔のミメイ』だろう。
相当古い作品ですが、普遍性は高く今の時代にも通用する良作ノベルです。