送電塔のミメイ レビュー感想

プレイ
http://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se422168.html

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レビュー感想

旧作レビューとはいえ、まさかここまで古いフリーゲームをレビューすることになるとは。

何せ本作が公開されたのは10年以上昔の2007年。
所謂名だたる化石フリーゲームの一つだ。

それら過去の人気作には今プレイしても面白いものが中にはあり、送電塔のミメイもその一つ。

時代を問わず輝き続ける、決して色あせない良作です。


とはいえ積極的におすすめできるかというと、やはり古さゆえに合う合わないは出てくると思います。

そもそも正常に動作するかも分からないので、プレイは自己責任でお願いします。
いざとなったら動画で視聴するのも手。






本作は伝奇ノベルゲームで、ミメイ夜刀のダブル主人公で話が進んでいく。

昔のゲームなので演出は地味だが、スチルは豊富だし絵柄も当時としてはレベルが高い。

伝奇ならではのアツい戦闘や、ダブル主人公ならではの視点移動もあり、プレイしてて退屈しなかった。


何より本作は日常パートも面白いし、そこで語られるテーマもしっかりある。
むしろそっちがメインといってもいい。

テーマは作中で明確に提示される訳ではないが、一言でいえば「忘れることの大切さ」だ。

普通なら「忘れないことの大切さ」とするところを、あえて逆手に取ってるのが上手い。

実は過去作ではその「忘れないことの大切さ」もテーマにしてて、その上で更に踏み込んだんだろう。






ただここまで書いただけでも薄々感じたかもしれないが、今プレイするには難しい内容かもしれない。

仮に本作が最近公開されたものだったら、こんなにヒットしてません。


それ以前に、これは説明が難しいんだけど、最近のフリーゲームにはこの空気感自体そもそもない。

しいて挙げれば『Last Resort』なんかは比較的近い気がするけど、やはりそれも全然違います。






A 80点

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コラム

ちなみに上記でも少し触れたけど、この作者さんには過去作がある。
タイトルは『TRUE REMEMBRANCE』で、こちらもかなりの有名作。

……なんだけど実際にプレイしてみたところ、内容が地味すぎて私には合いませんでした。

ここら辺が古いフリーゲームの難しいところだと思います。