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実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_P_LqURxB4MxkFsskJNAxqycKeCDvrE-
レビュー感想
ある日、少女が村外れの山崖から転落して命を落とす。
それから3年後、残されたクラスメイトは協力して彼女の死の真相を探ることに。
紹介文には明記されてないが、本作はミステリー要素が強めのホラーゲーム。
それでいて全ての謎を解いても明確にならない部分が残る、ひとひねりあるミステリーだ。
本作は犯人を逮捕して全てが丸く収まる話ではないけど、人を選ぶ物語ではないし読後感も晴れやか。
むしろ登場人物は基本みんな良い人なので、安心してプレイしてほしい。
ネタバレは伏せるけど、本作最大のカタルシスは間違いなく少女の死因が明かされる瞬間だろうね。
明かされた瞬間は、文字通り「うわぁ……」ってなった。
まだ僅かに残ってた一縷の希望を打ち砕かれたような、そんな気分だった。
思い返してみればクラスメイト同士の念押しとか、確かに伏線はあった。
だけどその地点では一周回ってそんな結末はないだろうと、可能性の一つから自然と消してたんだよね。
まさかその考え方自体がテーマに直結してくるなんて、その時は思いもしなかった。
一方でクラスメイトが本当に知りたかった真相は明かされないまま、物語は幕を下ろす。
だけどそれが逆に心に強く残ったし、何よりあいまいな真実に向き合おうとするクラスメイトの「これで前に進める」という決意にも、その分重みがあった。
正直なところ、海外のゲームなんかでよくあるご想像にお任せする終わり方は個人的にあまり好みではない。
だけど本作にはそういった心残りや消化不良感は全くなくて、むしろこの終わり方で良かったとさえ思えた。
一方で本作の完成度は決して高いとは言えない。
特に演出はBGMがずっと同じ曲が流れ続けるなど、エンタメとしての引力は薄い。
シナリオも序盤は話が一向に進展しなくて辛かった。
正直に言えば、初心者の作ったゲームっぽさは所々で感じました。
だけどそれらの欠点を補う光る魅力は確かにあったし、だからこそこうして記事を書いてます。
ちなみに短所というほどではないけど、主人公が主人公っぽくないのも少し気になった。
そこは素直に発案者が主人公でよかったのではと思ったけど、何か理由があったんだろうか。
学生らしさという点では、やや作られた感じもあったけど、そこまでの引っ掛かりは感じなかった。
例えば『アナナス探偵手帖』や『KILLER IN THE MIRROR』なんかと比べると、格段に没入できた。
それに実のところ、ベタなキャラとして描く学生像も真っ向からは否定してません。
実際本作もそうで、最初はたった3人で始めた調査が次第に周囲を巻き込んでいって、最後にはクラスメイト6人全員の心が一つになる流れはベタながらアツい展開だった。
かと思えば、ラストシーンで6人の胸元には薔薇が……。
これから先、みんなそれぞれの道を歩むんだな……って思えて尊かった。
C 65点