終末Cry レビュー感想

プレイ
https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_14053.html

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レビュー感想



とある星が終末を迎えようとしていた。
生き残るには高額なチケットを払い、星間移動船ノアに乗るしかない。

主人公カイチはそんな終末の星を脱出するために、裏の仕事に手を染める。






感想としては凄く薄味なゲームだった。
これまでも薄味なゲームは度々取り上げてきたけど、それ以上に薄味かもしれない。

具体的にはストーリーや演出は淡白だし、キャラクターにも感情移入の余地がない。
結果没入することもなく、むしろ頭を空にしてプレイした。

一方で単なる薄味では終わらない、複雑な味のするゲームではあったと思う。






本作の良かった点を挙げると、何より奇抜で雑多な世界観とマップに呑まれた
特にマップの描写は凄まじく、長年見下ろし視点のゲームをプレイしてきたけど、その上位に入るレベル。

それもあって、本作のメインのゲーム性はあくまで探索だろう。
一応ジャンルとしてはRPGなので戦闘もあるにはあるけど、それがメインという感じではなかった。
それでもあえて言えば、ゲーム性はスローライフRPGのノリに近いかもしれない。

ちなみに本作はシンボルエンカウントだけど、シンボルが動かないのが本当にありがたかった。
個人的にRPGでの最大の悪手はシンボルが追いかけてくることだと思ってる。
とはいえシンボル全員が一歩も動かないRPGをプレイしたのは、もしかしたら初めてかもしれない。
そこからも戦闘がメインではないという意思を感じた。






逆に残念だった点を挙げると、作風がかなり古いのが個人的には辛かった。
特に一部のギャグは身内ノリ的な薄ら寒さが感じられて厳しかった。

恐らくだけど、本作は身近な人向けに振り切って作られたゲームなんじゃないかと思う。

とはいえ意図してそうしたのなら好みの問題だし、別に悪いことじゃない。
むしろバズればいいみたいな令和的な価値観を無視したからこそ、本作には複雑な味が生まれたんだと思う。
もっと分かりやすく言えば、本作は人気ランキングでは相手にされなくても、コンテストでは受賞できる可能性を秘めたゲームだ。






評価C 60点

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コラム

今回はPLiCyコンテストのアクション部門の受賞予測。
『ハットピア』『MeowブラザーズRhythm Rumble』。

どちらも当サイトとは無関係なゲームなので記事にはしないけど、おすすめの隠れた良作です。

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