プレイ
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レビュー感想
ボクセルアートで描かれるタイムリープものの物語。
類似作としては『忘れないで、おとなになっても。』が挙げられる。
なんとスマホ版から移植された経緯まで同じだ。
あえて違いを挙げるとすれば、本作は収集要素のない完全な一本道。
話の合間に探索パートはあるものの、マップは最低限で基本ほぼノベル。
本作の売りは、良質なストーリーをあえてボクセルのキャラクターで表現してること。
良い意味で、この話をノベル的な2Dやリアルな3Dで表現しても、ここまで面白くならない。
冒頭で挙げた類似作がここまで似通ってしまったことも、恐らく無関係ではないのでは。
この絵柄ならこのストーリーがいいみたいなことはよくあるけど、その意味では今後のボクセルアートの方向性はこの2作が大きく影響を与えそうだ。
肝心のストーリーの売りは、やはり章の終わりに毎回衝撃の事実が発覚することだろう。
要するに話の引きが上手いんだよね。
一度掴んだ読者を絶対に離さない執念を感じる。
話の内容も一つのテーマを深く掘り下げるというよりは、縦横無尽に展開されていく感じだ。
作者がシナリオのパズルを完成させようと試行錯誤してるのが、読んでて伝わってくる。
何よりそういうタイプの物語は個人的に好きなので良かった。
しいていえば、ご都合は結構多め。
中でも博士に対しては、「最初から全部言ってくれ」とつっこみたくなる人はかなりいそうだ。
あと個人的にエピローグは蛇足だったかなとは思いました。
最後に、実際のところ冒頭で挙げた類似作と比べてどうかを書きます。
結論としては、タイムリープの面白さは本作に分があると感じました。
一方で純粋に話が面白く、おすすめなのは『忘れないで、おとなになっても。』でした。
とはいえそこら辺は人によって全然違ってくると思います。
B 70点