プレイ
https://www.freem.ne.jp/win/game/14280
実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PLnjiFOH3nMRp6I74p7iTPmM61XVWN3D4W
https://www.youtube.com/@56matatabi/search?query=絆輝探偵事務所
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMkQo-m4xY8hGd6etLAimpvY5whTu6Snd
レビュー感想
初めに明かすとこのゲーム、私がフリーホラーゲームに興味を持つ切っ掛けになった作品です。
実はそれまではフリーホラーゲームに対して、ほとんど面白いイメージを持ってませんでした。
(前から面白かったという意見は否定しません)
けれど丁度本作が公開された2017年頃から、その認識は少しずつ変わっていきました。
なぜならその認識を改めるほど本作が面白かったからです。
そんな本作だが、公開が大分昔なこともあって、さすがに今やると微妙かなと正直思ってた。
だけどいざ振り返ってみると今プレイしても十分良作でしたね。
まず序盤のテンポが非常に良かった。
初めにチュートリアルの推理パートがあり、その直後主人公の絆輝が逮捕され死刑判決。
そこに望彩という謎の探偵が現れて脱獄の取引をするが、取引内容は事件解決まで黙秘。
そこでキャッチコピー「どうせ死ぬなら、私に賭けてみない?」を回収。
ここまでで大体30分。
実際にはここに書いた以上の展開があるけど、波があって全然だれません。
その後も探索パートの合間にちょくちょく推理パートを挟んだり、舞台や視点を頻繁に変えたりと、飽きさせない工夫が多い。
特に物語の前半と後半で舞台が大きく変わって、拘置所から氷華荘に移るが、今でも途中で舞台を変えるADVは少ない。
当時のフリーホラーゲームにしてはディティールがかっちりしてるのも好印象だった。
極めつけは物語の要所要所に入るボイス。
上手さ自体もさることながら、このボイスの使いどころが絶妙だった。
通常のパートにはボイスがない代わりに、伏線回収時など、ここぞという場面で使ってきて、時には感動を誘ってくる。
個人的にボイスは基本OFFにして進めることが多いが、この作者さんのゲームではOFFにしない。
それくらいボイスから受ける感動が大きかった。
もう一つ良かった点を挙げると、学生がちゃんと学生してるんだよね。
他の多くのフリーゲームの場合、大人の求める学生像を押し付けたような感じがどうしてもあるんだけど、本作にはそれを全く感じなかった。
具体的に説明するのが難しいけど、これは中々できることではないと思います。
唯一の心残りは物語が完全に完結してないこと。
といっても話自体はちゃんと切りの良いところで終わるので、そこまで気になりません。
A 80点