レビュー感想
今回取り上げるのは、なんと20年以上も前に公開された化石ゲーム。
当サイトで取り上げた、または今後取り上げるかもしれないゲームを含めても断トツで最古だ。
同時にこのゲーム、私がほぼ初めてプレイしたPCゲームでもあります。
なので今回はレビューというより、昔の話が中心になるかも。
実はPCゲームを始めた当時は、複雑なゲームはプレイせず、バカゲーばかりプレイしてました。
当時の情報収集場所といえばツクールWebの作品宣伝掲示板だったんだけど、そこにバカゲーが公式ジャンルとして載ってたのがハマった切っ掛け。
それもあってか作品も次々と公開されてて、プレイに困ることもなかった。
そしてそんな中でも特に笑えたのが、今回取り上げるBakaだった。
構成としては全4話プラス外伝の計5作。
正直1話と外伝はそれほどでもないんだけど、2話以降から急激にギャグの質が上がる。
その完成された笑いたるや、現在のバカゲー作者も是非参考にしてほしいレベルだ。
中でも顔グラしか存在しないキャラとのやり取りは本当に笑えた。
彼らも2話以降から登場するんだけど、とにかくみんなキャラが濃すぎる。
一方でストーリーも意外とちゃんとしてる。
話を進めてると所々で謎の強敵が現れて、次第にラスボスと四天王の存在が明るみになっていく。
そして完結編の4話ではギャグを交えながらも最終決戦へと突き進んでいくんだけど、そのド直球な展開には他のバカゲーでは味わえない感動があった。
ちなみにこのゲームの作者、なんとPLiCyのサイトを作った人でもある。
個人サイトもデザイナーらしいお洒落な外見で、その中で本作が紹介されてるのが何ともシュールだ。
そう考えると本作のあの異質な面白さにも納得かもしれません。
B 70点
コラム
Baka以外の当時のバカゲーもいくつか挙げると、下記の3作はおすすめです。
『正義の味方ツクール仮面』、『勇者と異常者』、『馬鹿にしてんのか!?FANTASY』。
ちなみに『馬鹿にしてんのか!?FANTASY』の作者は、今やオブザイヤーでベスト5入り。
そう考えるとバカゲーだからといって馬鹿にはできず、むしろシリアスよりも高いセンスを感じます。