プレイ
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レビュー感想
このゲーム、4年前に公開された『とある世界の物語り』がベースになってる。
それが紆余曲折あって、なんとリメイクのリメイク。
むしろタイトルも改題されて内容も一新されたので、リメイクのリブートかも。
いずれにせよ、一度ならず二度までも作り直す作者は中々いないのでは。
それもあって、完成度は小粒ながらかなり高い。
特にグラフィックは一枚絵が大幅に増えて、見栄えが格段に良くなった。
ゲーム的にはRPGなんだけど、エンカウントはなく、戦闘はイベント戦とボス戦のみ。
面倒なレベル上げをしなくていいので、とても快適にプレイできる。
どちらかというとノベル寄りのRPGだけど、そう思って油断してると普通にゲームオーバーになる戦闘バランスなのも良かった。
ただ話を進めると後戻りできなくなったり、所持金を稼ぐ手段がないので、セーブは小分けにした方がいいかもしれない。
それとこのゲームは三部作なんだけど、所持金やアイテムや装備が引き継げないのは辛かった。
そもそも無理に三部作にする必要はなかった気がします。
（現在は一つに統合されたバージョンが出てる）
ストーリーの面では、設定とかはよくあるファンタジーだけど、とにかくキャラ立てが良かった。
どの登場人物も丁寧に描かれてて、いなくていいようなキャラは一人もいなかった。
彼らのやり取りを安心して見てられるし、何より見てて面白い。
話の設定や展開とかで面白くすることはある程度誰にでもできても、キャラのやり取りだけで面白くするのは相当レベルが高くないと難しいと思います。
実際に作者は小説も書いてるらしく、そのポテンシャルはプレイ中にも確かに感じました。
物語のジャンルは珍しく異世界転移もので、今回はしっかり主人公にチート能力がある。
しかもその能力が最強の精神力で、少年漫画の主人公も顔負けの不屈の精神を発揮する。
中には用意された灼熱の業火に自らの意思で入り耐え抜く場面なんかもあって、凄みを感じた。
ちなみに一緒に異世界転移した相棒のチートの能力は最強の攻撃力で、こっちも凄かった。
だけど両者がぶつかり合うと、勝つのはいつも主人公。
まさにド直球の少年漫画のような物語だった。
C 65点
