プレイ
https://www.freem.ne.jp/brand/11662
https://store.steampowered.com/developer/727nh
プレイアブル・モックアップ
今回は珍しく3Dホラーの紹介。
個人的に3Dホラーはまだまだ発展途上な印象があって、2Dホラーでいう10年前くらいにいる時代感がある。
ところが本作には、それがいきなり現在に到達したような衝撃があった。
例えるなら、3Dホラー界の細胞神曲といえば、その手の人なら本作の立ち位置を理解してもらえると思う。
本作の売りは斬新すぎるゲーム性。
それもただ斬新な訳ではなく、ゲームとしてしっかり面白い。
具体的には探索とデッキ構築を組み合わせてて、よくあるシステムありきのゲームとは一線を画したプレイ体験ができる。
といっても斬新ゆえにシステムを説明するのも難しい。
簡潔に言えば、雰囲気は完全に3Dホラーで、システムは逃げや謎解きを廃してほぼデッキ構築のみ。
プレイヤーの行動も歩行とカメラ撮影のみで、能力の宿った被写体を集めて組み合わせる感じだ。
とはいえ実際にプレイして理解するのが一番早いと思う。
ちなみに本作にはバージョンが複数あり、それぞれゲーム性が異なる。
本来なら最新版をプレイするのが一般的だが、本作に限っては旧版から順にプレイするのがおすすめ。
バージョンは全部で3種類あって、ふりーむの最新版とSteam版は同じものなので注意。
だが何より衝撃だったのは、ストーリー的にも旧版をあえて残してることに意味があること。
実はバージョンによって主人公や着てるスーツなど、ストーリー上の細かい差異がある。
プレイヤーとしては考察の余地が広がって、早く続編をやりたい衝動に駆られてしまうね。
フォトジェニック・マインド
クラファン達成によって大幅な進化を遂げた、前作プレイアブル・モックアップの続編。
中でもグラフィックの質は大幅に向上した。
ゲーム性の面では、前作のシステムを踏襲しつつも、より奥深くなった印象だ。
今回のバージョンは2種類あるが、一つはクラファン支援者限定版。
内容が気になる人は、支援者の実況がいくつかあるので、それを視聴してもいいかもしれない。
今回は従来のメインモードに加えて、ストーリーモードが存在する。
がっつりではないが、少しずつ伏線も回収されてるので見逃せない。
何より完成度の向上でそれが更に鮮明になったけど、ゲーム全体の空気感に洋っぽさがある。
前情報なしでどこ産かと問われたら、日本と答える人はほぼいないんじゃないか、といえるくらい洋っぽい。
正直日本の個人制作ゲームからこの感性が出てきたことは、かなり驚きだった。
唯一難点を挙げるとすれば、中断がないのでまとまった時間がないと最後までプレイできないこと。
特に今作は1周が前作の倍くらいかかるので、時間のない人には厳しそうです。
ちなみに本作にはスピンオフも存在して、ストーリーをより深く知ることができる。
もしプレイするほどでなければ、『発売に向けて過去作の全ストーリーを振り返る』という動画でまとめが見れるのでおすすめ。
とはいえ風呂敷を広げすぎてて、本当に完結するのかだけは正直不安です。
A 80点