https://booth.pm/ja/items/7824396
https://kyua.itch.io/kyua
https://store.steampowered.com/app/2104440/Kyua/
https://www.freem.ne.jp/win/game/29724
レビュー感想

4月1日に取り上げるのは、『Kyua 創作の治療』。
内容は創作世界が舞台のメタフィクションRPGで、『YIIK』やバグ動画をリスペクトしたゲームだ。
巧妙に隠された物語の真実に、主人公とプレイヤーは辿り着けるか。
本作はストーリーとゲーム性のどちらにも力が入ってる。
ストーリーはメタはメタでも意外な展開とかではなく、ギャグとして使われてるところが面白かった。
方向性としてはシュール系のギャグなので人を選ぶ部分はあるけど、はまればきっと笑えるだろう。
類似作を挙げるなら、それこそリスペクト元の『YIIK』を彷彿とさせられた。
とはいえ物語は骨太だしシリアスな展開もあるので、決してシュール一辺倒ではない。
基本的には長編王道RPGのノリでプレイできるので、シュール以外は万人向けだ。
ゲームとしてもよくあるストーリー重視のRPGとは違って、かなり作り込まれてる。
難易度もそれなりに高く、特に後半辺りから繰り広げられる死闘には手に汗握った。
一方で難易度設定や戦闘スキップもあるので、ストーリーを追いたい人にも親切設計。
他に特筆すべき点としては、とにかく細かい部分の作り込みが凄い。
自作してる部分が多く、マップや敵グラだけでなく、なんと効果音まで自前。
自作ではない素材も、例えばBGMなら他のゲームでは聴かない高品質な曲が多い。
更には許可を得てボイスを使用してたりもして芸が細かい。
何よりリスペクト元のゲームが事細かに再現されてるのが良かった。
システム面ではや全体化やボタン長押しの逃走もあるし、石化やゾンビといった特殊な状態異常もある。
演出面ではエンカウントや雷魔法などの効果音がそれっぽくて、あの感じが好きな人にはたまらないだろう。
正直下手なクローンゲームよりも再現度が高いのでは。
リメイク
『Kyua 創作の治療』が3年の時を得てリメイク。
リメイク前のシナリオは改稿されて、加えてクリア後の物語が大幅に追加。
総じてプレイ時間はリメイク前から倍増の10~20時間になった。
そして主人公とプレイヤーは、遂に物語の真実に到達する。
何より驚いたのは、リメイク前に今一に感じてたところの多くが伏線として回収されたこと。
確かに話し掛けても反応がない人や、作られてないマップには意味があるとは思ってたけど、それ以外の些細な違和感まで伏線回収されていくとは。
そして終盤はファンタジーRPGでは到達できない部類の高揚があった。
何ならここら辺のネタはニコ動世代のノスタルジーも刺激しそうだ。
仲間同士の人間関係にも、リメイク版にはかなりのドラマがあった。
ADVのような疑心暗鬼や裏切りこそないとはいえ、大団円ともいえないかもしれない。
総評としては人を選ぶ部分はあるものの、総じて完成度が高く面白い。
ストーリーもグラフィックもゲーム性も、非常に作り込まれた意欲作であり怪作だった。
グレーなネタも多いけど黒ではないし、それもフリーゲームらしさといえるかもしれない。
いずれにせよ長編王道RPGが好きなら是非プレイしてほしい。
評価A 80点

