Kyua 創作の治療 レビュー感想

プレイ

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レビュー感想

4月1日ということで、今回取り上げるのはこの『Kyua 創作の治療』。

ジャンルはメタフィクションで、舞台は実在するゲーム世界。
何気なくプレイしてると違和感がちらほら見付かっていくところは、まさにこのジャンルのお約束だ。

ゲームのジャンルはRPGで、難易度は後半のボスで少し苦戦する程度。
難易度設定もあるので、ストーリーを追いたい人も快適にプレイできる。






本作にはメタフィクションのお約束とは少し異なるところがある。

それは主人公が最初から自分達がゲーム世界の住民だと気付いてること。

つまり「実はメタだった」とプレイヤーや登場人物を驚かせる展開がない。


ではメタフィクションをどう使ってるかというと、メタはメタでも完全にギャグに振ってる

それもシュール系のギャグでかなり人を選ぶかもしれない。
類似作を挙げると『どうぶつエデン』のノリに近い。

裏を返せばこのノリが好きな人にはおすすめだし、プレイしてて何度か笑うだろう。

とはいえシリアスな展開もあるので、決してシュール一辺倒ではない。






完成度は全体的に高かった。

自作してる部分が多く、マップや敵グラだけでなく、なんと効果音まで自前。

自作ではない素材も、例えばBGMなら他のゲームでは聴かない曲が多いし質も高い。
更には許可を得てボイスを使用してたりもして芸が細かい。


何よりリスペクト元のゲームが事細かに再現されてるのが良かった。

システム面ではや全体化やボタン長押しの逃走もあるし、石化やゾンビといった特殊な状態異常もある。

演出面ではエンカウントや雷魔法などの効果音がそれっぽくて、あの感じが好きな人にはたまらないだろう。

正直、下手なクローンゲームよりも再現度が高いのでは。






短所としてはやはり、万人向けには作られてないこと。

上記にも書いた通りギャグは人を選ぶし、それ以外の部分も王道とはいえず、やはり人を選ぶ。

方向性も現代的な雰囲気を出しつつも、懐古な表現も一部あって、どっちつかず感は否めなかった。
メタ的にそうしてる部分もあるとはいえ、人によってはかなり気になるかもしれません。






B 70点