楽園 レビュー感想

プレイ

https://freegame-mugen.jp/adventure/game_14695.html

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レビュー感想



本作を分類するなら、文句なしに懐古ホラーだろう。
まるで十数年昔のフリーホラーをプレイしてるような、そんなレトロに浸れるホラーゲームだ。

そして同時に本作は、ごりごりのメタフィクションホラーでもあった。






ありていに言えば、本作は懐古ホラーの中でも一二を争うくらいはまった
それこそ懐古ホラー最高峰の『血怨』と肩を並べられるほどのポテンシャルと熱量、そして恐怖を感じた。
とにかくこの『楽園』は、久々に怖いホラーゲームだった

ゲーム的にも単に化け物から逃げるだけでは終わらない。
時には息を殺したりと、敵によって攻略法が全く異なり、そこに静かな恐怖があった。
本作はマップ移動が少なくてシームレス感があるんだけど、それも怖さを増長させてた。

登場人物たちも昔のホラーゲームのような落ち着いた佇まい。
この空気感は昨今のホラーでは味わえないし、その点でもやはり懐古だ。

もちろんそれらに賛否はあるだろうし、個人的な好みからも外れてる。
だけどそんなプレイヤーから見ても、このゲームには色々と納得させられるものがあったな。






そしてメタフィクションとしては、シナリオと深く絡み合った精巧さを感じた

あえて類似作を挙げるなら、『死月妖花』に近いかも。
例えば本作は群像劇で明確な主人公がいないけど、それでも誰か1人を挙げるならプレイヤー自身。
他にもシナリオ外のリファレンス的な要素があって、それを読むことで物語の考察や予想ができる。
そういった上質なメタフィクションが本作では体験できる。

ちなみに本作のリファレンスは、ゲーム内のバグを見付けて報告することで徐々に追加されていく。
物語の進行に応じて追加されるのとは違い、ゲーム性があるのが何より嬉しい。
一方でこのバグ探しに関しては、ホラー演出との判別がつきづらくて、そこはやや難点。

それと演出とはいえエピローグの会話が全てオートなのはちょっと焦った。






プレイ時間は公式には8時間と書いてあるけど、実際には12時間くらい。

ちなみに読後の感想として、もっと風呂敷を広げてほしかった気持ちも残った。
特に設定が世界規模の壮大な話だった割に、物語が島内の小さな話に留まってるところが勿体ない。
とはいえ個人制作なことを考えれば難しいのは理解してます。

総評すると本作は間違いなく歴代上位に入る懐古ホラー
一方で個人的な好みでいえば、積極的におすすめしたくなる感じではなかった。
それこそ他の人がもっとレビューや実況をしてたら、当サイトでは記事にしてなかったかも。
むしろ本作を本当に好きになる人はもっと他にいるだろうし、そういう人にこそプレイしてほしいと思う。






評価B 75点

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コラム

他に最近出たおすすめの懐古ホラーは『傀儡師の棲む館』。
プレイ時間もかなりの長編だし、ゲーム性も時々凝ったミニゲームが入るのが好印象。

『あいにきたよ』も良作で、個人的には懐古ホラーだと思うけど、ここは意見が分かれそうな気がする。

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