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レビュー感想
『オカルトノート』などを手掛けるウディコン常連の作者。
……のバカゲーを今回はレビューしてみる。
最近はホラーを中心に制作してるけど、何だかんだで内容が一番尖ってるのは本作かもしれない。
ちなみに公開が2017年なので、今回は旧作レビューです。
バカゲーと言いつつも、最も特筆すべき点はゲーム性。
限られたアイテムの中から使えそうなものを選んで戦うRPGで、どちらかというとパズルとして面白かった。
何より敵やアイテム設定が現実をベースにしてるところがユニークだった。
例えば塩を使うとナメクジに勝てる……みたいな感じで、誰もが知ってるような豆知識から専門的なものまで幅広くある。
そのため知識がないとあれこれ試行錯誤が必要だけど、知識次第では敵を一発で倒すこともできる。
そこに普段のRPGでは味わえない、得も言えない爽快感があった。
ちなみに収集要素もあって、登場する全種類の敵を倒すことが目標。
ただし通常プレイではそこまでシビアではなかった、アイテムのリソース管理が求められる。
コンプを目指す場合は、何度も周回して最適解を見付けよう。
とはいえ本作はあくまでバカゲーだから成り立ってるゲーム性ではあるのかもしれない。
実際のところ尺としては短編だし、もっといえばレベルの概念や雑魚戦もない。
そもそも戦闘が「戦闘」と言えるかどうかも怪しい……。
それゆえ本格的なRPGをプレイしたい人にはあまり向かないだろう。
逆にバカゲーには興味があるけどRPG要素に抵抗がある人にこそおすすめしたい。
ちなみにバカゲーの要であるギャグもそれなりに面白いです。
C 60点
コラム
本作と同時期に公開されたバカゲーでは、他にも『ブリブリクエスト』『END OF THE EARTH』辺りがおすすめ。
ちなみに後者はPLiCy運営が制作したらしく、ギャグセンスは下らないながらも非常にハイレベルです。