レビュー感想
今回は久々のエンタメ寄りの王道ホラー。
主人公は除霊を生業とするエクソシスト。
……にもかかわらず、物事を論理的に推理し、幽霊の存在を否定する。
その立ち振る舞いはまるで探偵。
当然のように助手もいて、バディを組んで怪事件の謎に挑む。
評価としては、ボリューム的にも内容的にも「これぞ小粒の良作」という感じだった。
本作はシリーズもので、一話ごとのプレイ時間はかなり短め。
動画的にいえば、配信向けというよりは実況向けのホラーゲームだ。
そしてそんな短い尺の中でも、フリーホラーのツボをしっかりと押さえてある。
中でも主人公と助手の関係性はエンタメしてた。
事件調査中にシニカルな会話を交わすなど意気投合を見せる反面、どこか微妙なすれ違いや距離感がある。
プレイヤーは作中で言及されてる以上の目で、2人の行く末を見てるかもしれない。
賛否ありそうな点としては、ホラーやミステリーとしては少し物足りないかもしれない。
具体的にはホラーとしてはあまり怖くなかった。
個人的にはそれもフリーホラーの良さだと思ってるけど、賛否あることは確かだ。
そしてミステリーとしては犯人当てがなく、犯人を推理できるような伏線もない。
あくまで探索メインのホラーゲームなので、そこはそう割り切ってプレイしてほしい。
これは推測だけど、ホラーやミステリーは呼び水で、本命は2人の関係性の物語なんじゃないかと思った。
そしてそれを求めてるプレイヤーにとっては、当サイトの評価以上の価値を本作に見出すと思う。
C 60点
コラム
本作はイギリスが舞台だけど、実はインドネシア製のゲームらしい。
東南アジアのゲームはヒット作が色々あるとは聞くけど、当サイト的にはあまり関わりの少ない地域だ。
何か取っ掛かりがあれば……という気持ちはあります。