プレイ
https://freegame-mugen.jp/adventure/game_14904.html
実況
https://www.youtube.com/playlist?list=PLLxq-YhOc4YtsFZgNpryCKuhMEDYTFuum
レビュー感想

ある日ある街に、どんな願いでも叶えられる隕石が5つ落ちた。
しかしそれを拾った5人の少年少女たちは、終わらない夜に閉じ込められる。
これは彼らが時計の針を進めるまでの物語。
当サイトではこれまで色々なゲームを取り上げてきたけど、本作をプレイしたことで少しだけ新境地が開けた気がした。
本作のジャンルはヒューマンドラマ。
あるいはジャンルを勝手に名付けるなら、閉鎖空間スローライフともいえそうだ。
類似作を挙げるなら、『LOOPERS』を完成版に昇華させたような物語だった。
この手の話は終盤になるとアクションやバトルが始まりがちだけど、本作にはそういった逃げもない。
最後の最後までヒューマンドラマを貫いてて、それも好印象だった。
そして肝心の評価としては、久々に感情移入できる物語を読めた。
等身大の人間模様がすっと心身に馴染んでいくような、そんな心地良さがあった。
この物語の繊細で妙に刺さる人間描写には、本当に深く感心させられる。
ノベルの様式美的なデフォルメもあるにはあるけど、それを超えてリアルさを感じられるのが不思議だ。
少しでも違和感があれば大コケし得る作風なのに、本作はそんな針に糸を通し切ってる。
友情物語ともまた違う、こんな夢見心地な体験ができるゲームは本当に希少だ。
それこそ『しかくの勿忘草』とかその次元の、一握りのゲームだけだ。
そしてそんな物語を支えてるのがグラフィック。
実はプレイ前は、グラフィックが良いだけの薄味のゲームを警戒してた。
だからこそ読み進めていくごとに、物語と映像が調和し一体となっていくさまには、高揚と感動があった。
何よりこのシナリオは、このレベルのグラフィックなくして成立しないとさえ思えた。
普段はあまりこういうことは書かないけど、この調和は卓越した技術に裏打ちされたものだと思った。
そして小手先じゃないテクニックには、一人の作家人生が反映されるんだな……とも思った。
ちなみにグラフィック自体の評価は、新しくもありノスタルジー。
具体的にはインディゲーム黄金期の様式美でもある青紫主体の色合いと、フリーゲーム黄金期を彷彿とさせる減り張りのあるトーンが融合してる。
つまりここでも見事な調和が発揮されてる。
ちなみに本作のプレイ時間は3時間と書いてあるけど、実際には6時間くらい。
むしろそれでももっと長くていいと思えたほどだ。
そしてその感覚はあながち間違いではなかったみたいで、なんと本作には続編があるらしい。
今回それは全く予想してなかったので、嬉しい誤算だ。
とはいえシリーズものや連載ものであることは、最初に提示しておくのがマナーではあるとは思う。
いずれにせよ次回作にも期待が高まる。
評価A 80点
コラム
この機会に正直に書くと、昨今の青紫系のフリーホラーゲームにはあまり乗れてません。
だからこそこうして星屑のデザイアに乗れたことは、本当にありがたかった。
