Twelve Minutes レビュー感想

プレイ
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レビュー感想



12分間のループ
に閉じ込められた主人公。
抜け出すために試行錯誤せよ。


舞台はとあるマンションの一室。
そこへ1人の強盗が押し入り、下手な行動をすれば容赦なく主人公達の命を奪ってくる。

そこで多くのプレイヤーは、生き残ることがこのゲームのミッションだと思ったはず。


だからこそ主人公が生き残ってもループが終わらないと知った時は衝撃だった。

そうして幾度ものループを重ねていく内に、ある真実が明かされていく……。






類似作を挙げると『レイジングループ』に近い設定だったが、本作の売りは話の内容を極力コンパクトにしてることだろう。

有料ゲームにありがちな無駄な引き延ばしが少なく、それこそフリーゲームをプレイしてる感覚に近かった。


もう一つの売りは3DにありがちなFPSやTPSではなく、3Dの見下ろし視点だったところ。

意外と未開拓の分野だが、こうして需要が証明されたことは見下ろし視点好きには嬉しい悲鳴だ。






このゲーム、3Dなことを除けば、それこそ個人製作やフリーゲームでも作れるようなシンプルな内容だ。

にもかかわらずコンパクトにループする類似作は、有名どころの『公衆電話』や『無人島』などがあるものの数は少ない。

そこに見下ろし視点の条件を加えると更に希少になる。
それこそ「一発ネタものくらいしかないんじゃないか?」といえる程にない。


つまり本作は、そんな穴場を狙って見事に当てた訳だ。






ホラー要素は割と強く、物語の真実はお約束ながらぞくっとする内容だし、結末では何ともいえない読後感を味わうことができた。


一方で惜しい部分もあって、セーブやフローチャートなどの途中から始める機能がないので、繰り返しの作業をするには面倒な仕様だった。


それでも良作には違いなく、「レイジングループを越えた!」といえる出来でした。






B 70点