忘れないで、おとなになっても。 レビュー感想

プレイ
https://www.gagex.co.jp/extra/works/virgo/ja/
https://www.gagex.co.jp/works/299/

レコメンド
https://kyua.org/7nengo-matteru/

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レビュー感想

本作は企業の創作で、著名な賞も受賞してる。
なので当初はこのサイトで取り上げなくてもいいかなと思ってた。

だけど色々考え直して、やはり良作ではあるので取り上げることにした。






今回はあえて惜しかったところから書きます。

本作は上記にも書いた通り企業製なんだけど、内容も企業のゲームにありがちな手堅い作風なのが気になった。
というかレビューしなくてもいいと思ったのも、それが大きかった。

加えていえば、方々の評価ほどの面白さは感じなかったのが正直なところだった。


ただ後者に関しては、普段フリーゲームをプレイしてるかどうかで差が出そうにも感じた。
つまりフリーゲーム慣れしてる人からすれば平常運転でも、普段やらない人にとっては新鮮。
本作にはそういった性質が、もしかしたらあるのかもしれない。

何せゲーム的には3Dであることを除けば、ほぼフリーホラーのノリでプレイできる内容だったからね。
そしてそのこと自体も、ある意味少し驚きだ。






概要をざっくり書くと、本作は主人公が33年前にタイムトラベルして七不思議を解決するのが目的のゲーム。
そしてそこからも分かる通り、ちゃんとホラー要素も仕込まれてる。

システムは気になるところを調べて進めていく見下ろしADVで、グラフィックはボクセル。

ここまでそれっぽいと、普通にフリーホラーのノリでプレイできてしまう。


その上で3D以外の違いとして、タイムトラベルや舞台を街中にするなどの工夫がある。
そしてそれらの独自路線が本作をより面白くさせてた。

とはいえタイムトラベル部分はそこまで高い精度はなくて、売りはあくまでノスタルジックな昭和の街の空気。
現代にあったはずのコンビニが消えてるのなんかは特に象徴的だった。

更に収集要素として、マップの所々に当時実際にあった小物類が落ちてる。
これがまた露骨なくらいノスタルジックで、分かるものがあると懐かしい気持ちになる。

七不思議の正体はどちらかというとある意味ホラーで、思わず「えっ、タイトルってそういう意味だったの?」とツッコミを入れてしまった。






評価B 70点

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コラム

個人的にボクセルの3Dホラーには、一定の可能性があると感じてる。
本作がまさにその良い例となった。

そんな訳で、もっとボクセルの3Dホラーを作ってほしいです。