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レビュー感想
本作は企業の創作で、著名な賞を受賞をするほどの有名作。
なので当初はこのサイトで取り上げなくてもいいかなと思っていた。
だけど色々考え直して、やはり良作なのだし取り上げることにした。
今回はあえて惜しかったところから書きます。
本作は上記にも書いた通り企業製なんだけど、内容も企業のゲームにありがちな手堅い作風なのが気になった。
(レビューしなくてもいいと思ったのも、それが大きかった)
加えていえば、方々の評価ほどの面白さは感じなかったのが正直なところだった。
ただ後者に関しては、プレイヤーがフリーゲームをどれくらいやっているかで変わってきそうに感じた。
フリーゲーム慣れしてる人からすれば平常運転でも、普段やらない人にとっては新鮮。
本作にはそういった性質があるように感じられた。
なぜならシステム的に3Dであることを除けば、ほぼフリーADV(フリーホラー)のノリでプレイできる内容だったからだ。
概要をざっくり書くと、主人公が33年前にタイムトラベルして七不思議を解決するのが目的で、ちゃんとホラー要素まで仕込んである。
システムも気になるところを調べて進めていく見下ろしADVで、3Dのグラフィックもボクセル。
ここまでそれっぽいと、フリーホラー特有のあのノリを体験できそうだ。
その上で3D以外の違いとして、タイムトラベルや舞台を街中にするなどの仕掛けがあるけど、むしろそれらの独自路線が本作をより面白くさせてた。
タイムトラベル部分はそこまで高い精度はなくて、売りはあくまでノスタルジックな昭和の街の空気。
現代にあったはずのコンビニが消えてるのなんかは特に象徴的だった。
更に収集要素として、マップの所々に当時実際にあった小物類が落ちてるんだけど、分かるものがあるとやはり懐かしい気持ちになる。
七不思議の正体はどちらかというとある意味ホラーで、思わず「えっ、タイトルってそういう意味だったの?」とツッコミを入れながらプレイしてました。
B 70点